マシュー・マコノヒーが渋かった
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年5月22日 15時17分
役立ち度:0人
総合評価:
3.0
悪夢にうなされる少年が主人公で、出だしから何か不穏な雰囲気があり、これからどんな事が始まるのか興味を持って観れました。そして、その夢に出てくる不思議な「巨大タワー」や「黒衣の男」「拳銃使い」といったキーワードが、次第に彼の目の前に現実となって表れてくる展開が面白かったです。
その中で、登場人物の一人「黒衣の男」ウォルターに扮するマシュー・マコノヒーは、「インターステラー」での人類を救うヒーローとは打って変って悪に徹した役どころを上手く演じていて、その戦いのシーンではマトリックスを思わせるような未来的な攻撃模様が目を引きました。
そんな様子とは対照的に、世界の均衡を維持している塔を守る使命を負った「拳銃使い」のガンスリンガーが、西部劇を彷彿とさせる戦い方なのが少し違和感があり残念でした。
しかし、少年らがいる現実世界と、今回トリップする中間世界が繋がっていて、その均衡を破ろうとする者との闘いは、スケールの大きさを感じられて好きな部分でもありました。
他にも、父を失った主人公の少年と、その父親くらい年齢の離れたガンスリンガーも敵に父を殺されて孤独であり、寂しい2つの魂が心を通わせていく部分も良かったです。