静かな映画
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年9月8日 15時52分
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総合評価:
4.0
GUCCIなどのデザイナーを務めたことで有名なトム・フォードが初めて取った映画。
初めての映画だったにもかかわらず、ゴールデングローブ賞3部門にノミネートされてしまう作品を作ってしまうあたり、神様はデザインだけでなく映画の才能もトム・フォードに与えているのでしょう…。
長年連れ添ったパートナーを失い、自殺を決意した主人公・ジョージ(コリン・ファース)の、苦悩と再生、そして死が描かれます。
人生は、決して思う通りには行かない。自殺を望んでいた人が、生きようと思った瞬間に死が訪れることもある。
そんな、残酷な真実を映し出しています。
ジョージが苦悩しているとき、自殺を意識しナーバスになっているときは全体的に画面が暗く。逆に、明るい気持ちになったり、生きる希望を取り戻していることがわかったりするシーンでは画面が明るくなるので見ていてわかりやすいです。
日本版のポスターでは、コリン・ファースとデミ・ムーアのシーンだけ切り取り、ロマンティックコメディのように見せていましたが、実際は苦悩する中年男性の肖像です。
イメージワード
- ・悲しい
- ・笑える
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- ・かっこいい
- ・ロマンチック
- ・ゴージャス