命の重さを知る
2020年8月13日 10時10分
役立ち度:0人
総合評価:
3.0
2008年公開の福山雅治さん主演の大学教授湯川学が物理学の天才的な頭脳を用いて謎を解明していくというストーリーです。
東野圭吾さん原作小説は読んだことがありませんでしたが、楽しめました。
ドラマ「ガリレオ」は見たことがあり、映画の世界でも柴咲コウさん演じる内海薫との掛け合いと、恋愛に発展しそうでしな感じがとても良かったです。
ドラマ「ガリレオ」と違って、堤真一さん演じる石神哲哉と松雪泰子さん演じる花岡靖子が主人公と言ってもいいくらいに、出演時間が長いです。
花岡靖子はすごく真面目で頑張り屋さんなのにどうして長塚圭史さん演じる富樫慎二のような男に引っかかったのでしょうか。初めはわからない本性があったんでしょうね。妻に暴力を振るってお金をむしり取る最低な人間から一生逃れられないような息苦しさが伝わって、殺人は絶対にダメですが、情状酌量と正当防衛は認められるんじゃないかと思いました。
命の重さはたとえ、悪人でもホームレスでも自殺するつもりの人でも同じで死んで当然の人間はいないし、嘘や偽装は罪悪感で押しつぶされ、精神崩壊するので良くないということを主張している映画だと思いました。
石神が湯川を登山の誘った時、絶対湯川を殺す気だろうなと思いましたし、ストーカー文章が出てきた時も絶対石神がストーカーになったんだと思いましたが、どんでん返しがあるとは思いませんでした。
石神が逮捕送検される時、花岡と会えて少し話ができました。その時、石神が「どうして」と言って泣きますが、本当「どうして」です。黙っていれば、花岡は刑務所に入ることはなかったろうに。石神は自分が愛されることや罪悪感を持たれることを想定していなかったんですね。自分の命を軽く見積もったんですね。数学者の計算ミスということですかね。