「伏線回収がなされていて良かったです。」シン・エヴァンゲリオン劇場版 naoさんの映画レビュー

シン・エヴァンゲリオン劇場版 Evangelion: 3.0+1.0 Thrice Upon a Time

伏線回収がなされていて良かったです。

このレビューにはネタバレが含まれています

nao

2021年9月13日 14時48分役立ち度：0人

総合評価： 4.0

ネルフとヴィレ、エヴァの闘いシーンは、相変わらずの美しさと迫力で大満足でしたし、今回ではマイナス宇宙という不可思議な世界も登場して、壮大なイメージが繰り広げられたのも良かったです。
「破」で、ゲンドウが「自分の願望は、あらゆる犠牲を払い自分の力で実現させるものだ。」と言っていた事などから、彼の最大の目的は多大な犠牲を払ってでも、愛するユイのいる世界を作り直そうとしている気がしていました。今作で色々な思惑が全て表面化されている事に、「やっぱりこれで終わるんだなぁ」と感慨深いものを感じながら観て行きました。
父に真正面から向かう事ができず、何度も同じ過ちを犯してきたシンジが、ついにはゲンドウと対峙ができた事や、ゲンドウ自身の過去の悩みも理解でき、Qで出て来なかった「ネプカドネザルの鍵」はどうなっているのか？、など今までのモヤモヤが一気に解消できスッキリしました。
今まで「わんこくん」と呼ばれていたシンジが、最後にはちゃんと青年へと成長した姿で終わったのも気に入っています。