CGで増した映像美 / 感動のラスト
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年8月9日 23時37分
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総合評価:
5.0
Ep.4,5の特別篇と同様、CGで映像美が増し、追加、変更されている風景や人物があります。
ストーリーに関しては、ルークが主演のEp.4からEp.6の中で、私は本作のラストが一番感動します。
その感動のラストも含め、ストーリーに関して、私が好きなポイントが3つあります。
1つ目は序盤、ルークが強く、たくましくなって登場するということ。
修行を終えたルークは、晴れてジェダイに。
登場シーンから、その堂々とした振る舞いは、前作までとはまるで別人。
ある種の爽快感さえ感じさせます。
好きなポイントの2つ目は、ルークが、実の父ベイダーが暗黒面から立ち返るはずだと信じ、敵地に乗り込み、会いに行くシーンです。
一心に父を信じるルークの言動に、心を打たれます。
また、ルークに暗黒面から抜けることを、説得されても断るベイダーですが、
ルークに、
「父は本当に死んだ訳だ」
というセリフをはかれ、明らかに動揺し考え込んでいる(私にはそう見えます)ベイダーの様子も、感慨深いものがあります。
好きなポイントの3つ目は、ラストにベイダーがルークを助け、皇帝を倒すシーンです。
ルークは皇帝の挑発を受け、怒りと憎しみのままにベイダーに剣を振るいます。
そして最終的にベイダーの手を切り落とし、ベイダーに勝利します。
そこで皇帝はルークに、ベイダーにトドメをさすように言います。
ルークは我にかえります。
皇帝は、ルークを新しい弟子として迎えたがっており、皇帝の口車に乗せられ、怒りに身を任せた先には、暗黒面しか待っていないことを悟ります。
また、切り落としたベイダーの手から見えるのは、機械の配線でした。
ベイダーは暗黒面の力に引き釣り込まれ、今の姿になってしまったという事実にルークは再度気が付き、それに虚しさを感じたのでしょう(私はそう解釈しています)。
ルークはそれらを目の当たりにした時、怒りに任せて戦うことを無意味に感じ、もう今後は皇帝の思惑通りにはならないことの示しとして、ライトセーバーを捨て、戦いを放棄します。
そして、皇帝に
「お前の負けだ」
と、降伏をするように促すのですが、それに対して皇帝は、自分の思惑通りにならなかった
ルークを葬り去ろうとします。
皇帝の手から、激しいフォース・ライトニングが放たれ、ルークを襲います。
ルークは、成すすべなくそれを受け、苦しみます。
そして、父であるベイダーに助けを求めます。
ベイダーは、一瞬迷い、ルークと皇帝の両者をそれぞれに見ます。
しかし、迷いは一瞬のことでした。
次の瞬間、ベイダーは自身に残されたフォースの力を振り絞り、皇帝の体を持ち上げ、原子炉の、奈落の底へと葬り去りました。
べイダーが暗黒面から立ち返った、感動の瞬間です。
皇帝の敗因は、そもそもベイダーは執着と呼べるほどの家族愛の持ち主であり、その強すぎる家族愛が原因で、暗黒面に落ちてしまったということを皇帝は忘れていた、もしくはベイダーの自身への忠誠心に、高をくくっていたのでしょう。
そしてこれは、Ep.1~3までを観た方ならお分かりかと思いますが、
ベイダー(アナキン)は予言通り、シスを倒し、フォースにバランスをもたらせたことになります。
ルークの父を信じる気持ちと、ベイダーの家族愛が暗黒面に打ち勝った、感動のラストには涙をせずにはいられません。
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