静かだけれどそれなりに見ごたえがありました。
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年8月19日 15時04分
役立ち度:0人
総合評価:
3.0
ボストンマラソンでの爆破テロ事件を、事実に基づいて映像化してくれています。
警察の動き、犯人の動き、控えめな音楽で人物を中心に進んで行くので、よりリアリティをもって観られました。
事件後、監視カメラの映像を確かめるFBIが、事件現場を注目する市民に紛れて逆に歩き出す人物を見つけ出します。そこから、現地を良く知る刑事のトミーが協力して、犯人が2人いる事が分かっていくのは惹きつけられるシーンでした。また、警察側だけでなく、犯人側の近辺や行動なども同時に見られるのも興味深く観られた点でした。
後半、犯人の若者2人と警察との銃撃戦は、本当に合った事だと思うとゾッとしてしまいます。一般人らの協力も加わり、なんとか犯人の確保をしようとする中で、窮地に陥った青年の無謀さが更に加速していくのは嫌な感じがしました。
犯人の1人の妻を尋問していくシーンでは、言葉少なめな彼女の表情は何を物語るのかとても気になっていましたが、彼女の最後の言葉でその心情が少し分かり、気持ちの強さの怖さを感じました。逃げたもう1人の犯人も逮捕できてホッとしました。