極限の状況では友達ではなくなる
2021年9月19日 19時14分
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総合評価:
3.0
登場人物の関係性が何か起きそうな嫌な予感を出しています。特にダブルカップルで一人だけ恋人のいない自分勝手な感じがする男性の存在が、ものすごく気になります。後はロープウェイだけではなくて地上でも物語が進む所が珍しく、主役が2箇所にわかれて物語を進めていく所がよかったです。こういった映画の怖さは極限の状態になった時の人間性なんです。どうにか自分だけ助かるために周囲の人間を使っていくタイプや、恐怖に耐えきれずパニックになってしまう人間など一つにまとまらなくなり疑心暗鬼になってしまう。逃げ場がないという事が、この作品の怖さを増幅させています。恋人がロープウェイで問題が起きた事に気づく事ができてどうするのか、その過程もなかなか煮え切らなくて進展しない感じがイライラさせてくれます。男性は女性の大事な話をしたいのですが、それはかなり勇気がいる事だったので、躊躇していますし女性も問題があって男性に話せない事があるのです。だから恋人が大変な目にあっているのに、異変に気付きにくくなっているんです。こういうパニックものは人の性格や本性がわかってしまうので、絶対に体験したくないと思ってしまいます。