巣立ち、そして幸せとは何かについて考えさせられました。
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年8月1日 12時04分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
作から5年後の東京オリンピックの年を描いた作品ですね。今とリンクしていて面白いです。東京オリンピックを知らないので、こんな感じだったんだなぁと想像できてよかったです。
吉岡秀隆さん演じる茶川竜之介が須賀健太さん演じる淳之介を手放すかどうかですね。
今までにも実の父親に奪われそうになったことはありましたが、今度は親が思う進路か子供が選んだ進路か、どちらかを選ぶんですね。
須賀健太さん高校生担ってて、本当にたくましくなりました。こういう同じ出演者で何作も続く作品は出演者の成長が楽しみです。特に演技ではなく本当に子供が大きくなっている姿は観てきて飽きません。血が繋がらない親子の巣立ちは難しい問題かも知れません。
竜之介は自身の親とも揉めていてます。でも、冷たく当たっていたのは実は子供への愛情で、厳しい世界に送り出し、未練なく仕事へ打ち込めるように冷たく当たってしまった様子です。それをまた息子にするんですね。でも、淳之介は分かっていましたね。
幸せに生きるというのは一体どういうことなのか、物質的な豊かさか、人間的なものか、仕事か、その全てか。考えさせられる映画でした。