ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女
偉大なる王アスランが作った国ナルニアは、冷酷な白い魔女(ティルダ・スウィントン)により、100年にもわたり冬の世界に閉ざされていた。そこへルーシーという名の一人の少女が迷い込む……。
ある日突然に人間界から異世界へと繋がる扉を開く、ペペンシー一家の4人のキャラクターが個性豊かで感情移入できました。 勇敢でみんなのまとめ役でもある兄・ピーター、誘惑に弱くトラブルメーカーの弟・エドマンド、生真面目で融通がきかない姉・スーザン、好奇心旺盛で元気いっぱいの末っ子・ルーシー。それぞれが長所短所を抱えながらも、ロールプレイングゲームのように力を合わせて数々の試練をクリアしていく姿を見守ってあげたくなります。 きょうだいたちが元いた世界はドイツ軍の空爆が激しい第2次世界大戦のイギリスで、迷い込んだ先のナルニア国でも国王と魔女が対立しているために決して平和ではありません。いつの時代どこの国でも何の罪もない子供たちが、大人の身勝手な争いに振り回されていく理不尽さには憤りを覚えてしまうでしょう。 その一方では少年少女だけが持っているピュアな心や、いつまでも色褪せることのない思い出を大切にしたくなる映画です。
このシリーズは原作全部で7部作あるそうなのですが、先にそれを聞いてしまったので多少げんなりした気持ちで見ることにした映画でした。よくロード・オブ・ザ・リングとの対比が上がりますが、もしどちらかを選べと言われたらナルニアを私はとりますね。ロードは長すぎて飽きるので。 箪笥を抜けたらそこは雪国だったという日本の文学作品にも似た構成でこういうモチーフって世界共通なんでしょうかね?でも子供達は大はしゃぎ。まぁそりゃそうでしょうね。ってな感じでどちらかというと子供が楽しむ映画のような気がします。 ライオン王のアスランがとてもよく作りこまれていて本物にしか見えない。恐らくアニマエレクトロニクスを使っているんだろうけど、他にも素晴らしいCGが多数でます。というかCG頼みの映像ですが、この辺りの時代はCG黎明期だったので仕方無いとも言えます。アスラン王のリーアム・ニーソンの声がまた渋くてかっこいい。 しかし私は最大のはまり役はティルダ・スウィントンが演じる魔女です。「ビーチ」の映画もそうですがなんでこの人って皆を悪へと導く独裁者の役が超一流なんでしょう。感心を通り越して怖ささえ漂ってきます。 子供達が自分達とは関係の無い戦争に巻き込まれていく様子が納得がいかないし、子供だから仕方の無いことですが剣術が重くてスローすぎてあれで敵がバッタバッタと倒れるわけがないんです。まぁでも精一杯頑張っているから大人の目線で大目に見てあげましょう。そういう意味でも子供向けなんです。それに戦争に参加する理由付けとして「伝説を信じないのか?」って急に言われても、それまでの背景がわからないので「はい、信じていないですね」ってなっちゃいそうです。
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