現代の先進のCG技術で蘇った最強キング・コング!
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年2月25日 20時28分
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総合評価:
4.0
映画「キング!・コング」と言えば、誰もが知っている巨大ゴリラの悲劇の物語でありますが、そんな超有名な映画「キング・コング」を、ピーター・ジャクソン監督という、あの「ロード・オブ・ザ・リング」でとんでもない成功を納めた彼が、なんと250億円もの製作費を投じた渾身のモンスターパニック映画の傑作です。
1933年の名作を現代の先進のCG技術で新しい息を吹き込んだ点に主に注目されていますが、映画を観ると、確かに映像のクオリティはとてつもなく高いですが、そんな上っ面のことよりも、奥の深い重厚な人間ドラマそのものが,リメイクされたこの映画のもっとも評価されるべきことなのではないでしょうか。
映画自体は三時間あり長尺です。ドクロ島でキングコングに会うまでのシーンにかなりの時間を当てていて、しかも、けっこう残酷でグロテスクな部分もあり、人によっては、苦手意識をもった方もいるかもしれませんが、巧みな描写と綿密に作られた脚本により、個人的期に長くは感じませんでした。
俳優陣も、ナオミ・ワッツ演じるアン・ダロウのどんな時も諦めない強い意志や、底のない優しさや慈愛、ジャック・ブラック演じるカール・デナムらの商魂逞しさ、また
エイドリアン・ブロディ演じるジャック・ドリスコルの常に取り乱さず冷静でいられる心と勇猛果敢さなど、どの役者の方も、見事な演技をしています。それがまた人間ドラマを一段と盛り上げている気がしました。
キングコングの戦闘シーンも、言うに及ばず、ものすごい迫力で鼓動が鳴りやみませんでした。ラストも分かってはいるのですが、胸が熱くなり感動しました。
3時間の長さを感じさせない素晴らしい作品です。
イメージワード
- ・楽しい
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