アリータ：バトル・エンジェルの豆知識・失敗談

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  アリータ：バトル・エンジェル

  2019年2月22日 上映 / アメリカ / 122分

  3.5/5.0

  3件

  数百年後の未来。サイバー・ドクターのイド(クリストフ・ヴァルツ)は、アイアン・シティのスクラップ置き場でアリータ(ローサ・サラザール)という意識不明のサイボーグを見つける。目を覚ましたアリータは、一切の記憶をなくしていた。だが、ふとしたことから並外れた戦闘能力を秘めていることを知り、なぜ自分が生み出されたのかを探ろうと決意する。やがて、世界を腐敗させている悪しき存在に気付いた彼女は、立ち向かおうとするが......。

豆知識・トリビア

• 豆知識・トリビア
  これは、ジェームズ・キャメロンとロバート・ロドリゲスが初めてプロとしてコラボレーションしたときの記録です。 『アバター（2009）』の4つの続編を監督するという過去の公約を果たすため、キャメロンは、この映画の監督をロドリゲスへ任せました。そして、プロデューサーおよび共同脚本家としてのみ携わったのです。
  2017年12月8日付けのエンパイアマガジンのインタビューで、キャメロンとの共同制作についてロドリゲスは次のように述べています。「こんなことは滅多にないよ。クェンティン・タランティーノやジム（ジェームズ・キャメロン）のような人たちは、通常自分が監督をする前提で脚本を書くんだからね。アバターが最大級の映画になるとき、彼は”残りのキャリアすべてをアバターにかける”と私に言ったんだ。だから私は、“バトルエンジェルはどうなる？”と言ったんだよ。いちファンとして気になったからね。そしたら彼は、”できないと思う。なぁ、もし君がこの脚本を理解したんなら、君が撮影すればいいよ！”と言ったんだ。私は脚本を持ち帰って、夏の間中ずっと取り組んだんだ。彼が残したものをカットすることなく、125～130ページに切り詰めたよ。それはもう素晴らしい贈り物だ。とっても楽しかった。疑問があるときはいつも彼に電話かメールで相談したし、彼はいつも非常に細かいところまで答えてくれて、とても助かったよ。彼は、プロデューサーという仕事を望み、愛していたんだ。彼はとてつもなく賢い人だ。こんな人に学べたなんて、最高のインターンシップだよ。」
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  漫画シリーズは、”Battle Angel Alita /戦いの天使アリータ”というタイトルです。２０１０年に、プロデューサーのジョン・ランダウは、”Alita:Battle Angel /アリータ：戦いの天使”と呼んだ方がいいとみんなに言っています。なぜなら、ジムはこれまで、TとAの映画しか作っていないからです。”とコメントしています。ジェイムス・キャメロンの映画タイトルのほとんどは、Aliens/ エイリアン（１９８６）、Tne Terminator/ターミネーター（１９８４）、The Abyss/アビス（１９８９）、Avatar/ アバター（２００９）、True Lies/トゥルーライズ（１９９４）、そしてTitanic/タイタニック（１９９７）のように、アルファベットのAかTで始まっているのです。
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  実写とはいえ、主人公はCGアニメーションで行われ、ジェームズ・キャメロンがドキュメンタリー映画のために開発していた立体映像システムを使って、3Dで撮影されています。
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  本作の最初の劇場予告編が公開されると、アリータの姿、特にその大きな瞳は、観客から強い賛否両論を呼び起こしました。監督のロバート・ロドリゲスは、2017年12月8日のEmpire誌のインタビューで、アリータの目のデザインの決定について説明しています。「私たちが見慣れている漫画の目をフォトリアルに表現することは、常にジム（・キャメロン）の意図していたことだった。私たちは、その伝統を尊重し、どんな人間のキャラクターの隣にもその表情が立っていることを本当に見たかったのです。そのためには、その背後にある感情を表現する適切な人物が必要不可欠だったのです。彼女の原点は映画の中にあり、なぜそのような表情をしているのかがわかります。目が心の窓であるならば、私たちはかなり大きな窓を持っています。そこで起こっていることがよく見えるのです。感情的なシーンになると、本当に不気味で印象的です。そして魅了される！」
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  クエンティン・タランティーノは、ロバート・ロドリゲス監督にクリストフ・ヴァルツを推薦しました。タランティーノ監督の『イングロリアス・バスターズ』（2009年）と『ジャンゴ 繋がれざる者』（2012年）でワルツはオスカーを2度受賞しており、ロドリゲスとは1990年代初頭からの長年の友人であり協力者なのです。
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  この映画は、北米で "Battle Angel Alita" として公開された日本の漫画 『銃夢』（全9巻）を原作としています。木城ゆきとが脚本とイラストを担当したこの漫画は、1990年から1995年まで連載されました。その後、全19巻の続編『アリータ：バトル・エンジェルLast Order』が2000年から2014年まで連載され、その後『銃夢火星戦記』が2014年から始まりました。
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  2016年9月、Variety誌は、本作の予算は1億7500万ドルから2億ドルで、ロバート・ロドリゲスにとって過去最大の予算となると報じました。
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  ロバート・ロドリゲス監督は、モーターボールの2回目のシーンをNASCARをベースにしています。空撮や不可能なショットの代わりに、NASCARで見られる配置の本物のカメラの物理的特性を利用したのです。ロングレンズで疾走するものを捉えたり、選手と一緒にコース上にカメラを置いたりして、できるだけ「現実の世界」に近づけるようにしたのです。この映画の中で最も長いシーンで、開始から終了まで約3年の歳月を費やしたそうです。

ネタバレ有り

豆知識・トリビア

• 豆知識・トリビア
  ジェームスキャメロンはインタビューの中で、これは木城幸人の漫画(「モーターボール」 1巻、2巻3巻、4巻、)の最初の4冊の本の組み合わせであると話しました。キャメロン監督は別のインタビューで、この映画が成功すれば、さらに2本の「バトルエンジェル」映画を作りたいとも語っています。
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  エドワード・ノートンはアリータの秘密主義の主敵デスティ・ノヴァ役でクレジットされていないカメオ出演をしており、ミシェル・ロドリゲスはアリータの過去のフラッシュバックでの仲間の戦士ゲルダ役でクレジットされていない出演をしています。