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「戦争の狂気と悲惨」 ヒトラー 〜最期の12日間〜 mobi8さんの映画レビュー

ヒトラー 〜最期の12日間〜 Downfall

戦争の狂気と悲惨

このレビューにはネタバレが含まれています

2020年8月30日 11時18分 役立ち度:0人
総合評価: 4.0
 映画を見ている間中、ずっと自分が戦争末期のベルリンにいるようなドヨーンとした気分に支配された。
見ながらもう何をしたって駄目なんだ、流れは変えられないと思いながら見続けていた。
 戦争になると命も軽々しく扱われモラルもなくなってしまう。
 殺人も犯罪も戦争の最中では何でもありになる。
人間の良心や感情が麻痺していくようだ。実際麻痺しなければ敵を殺す事など出来ないだろうが。
 優秀な人も多かっただろうにヒトラーの第三帝国への
野望(妄想)に巻き込まれたドイツ国民が気の毒に思えた。もちろん犠牲になったヨーロッパ諸国の人々やユダヤ人の事にも思いを馳せないといけないが。
 武器も弾薬も尽きて国防軍や少年兵に多くの犠牲者が出た時にヒトラーは「同情の余地はない。彼らがそれを
選んだのだ。自業自得だ。」と冷たく言い放つ。
 これは酷すぎると気持ちがざわついてしまった。
 またナチスの高官ゲッペルスの妻は「ナチズムのない
世界で子供達を育てたくない」と6人の子供を毒殺し、
あとで夫妻も自殺する。子供に薬を飲ますシーン等は
胸が痛んだ。子供には全然罪はないのに。
 国の指導者選びを間違えると恐ろしい方向に突き進んでしまうという事実を私達は忘れてはいけない。
 過ちを二度と繰り返さないためにも。
詳細評価
  • 物語
  • 配役
  • 映像
  • 演出
  • 音楽
イメージワード
  • ・悲しい
  • ・恐怖
  • ・絶望的
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