最強
2020年7月9日 08時42分
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総合評価:
4.0
北野武監督が撮った作品の中では、最もエンターテインメント性に富んでいます。商業的にも成功し、第60回ヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞の他、数々の賞を受賞しました。また2020年現在、北野武監督作品の中で唯一の時代劇でめあります。
金髪に下駄のタップダンスに加え、コントの要素やカラーコンタクトの使用など、従来の時代劇ではあまり見られない演出をどう見るかが、意見の別れるところだと思います。しかし、殺陣のアイデアやそれの見せ方は斬新なものもあり、それらを全部まとめ上げてテンポ良く物語は進んでいきます。セリフは少ない方ですが、その分映像や演出で説明している感じに面白みを感じます。
公開当時のキャッチコピーは「最強」。見どころでもある殺陣のシーンは、通常の時代劇よりやや少ないですが、どれもよく練られてクールです。その辺も海外での評価が高い事の所以でしょう。「あの夏、静かな海」と共に北野映画の入門編としてオススメです。