家族で観るにはもってこいのハートフルストーリー
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年1月31日 21時40分
役立ち度:0人
総合評価:
3.0
前から気になっていたこの作品を今日やっと観ることができました。
私よりもむしろ子供達の方が関心を示していたのですが、どうやら原作が小学校の課題図書に指定されていたようです。
このことからも分かるように、小・中学生の子供に観せるのにもってこいの道徳的なストーリー展開でした。
先天的な理由から人とは違った容姿を持つ、主人公の少年オギー。
同級生のいじめっ子達からはモンスター呼ばわりされ、ペストが移ると騒がれ疎まれる日々。
そんな彼は確かにある意味不幸ではあるけれど、愛溢れる家族、優しい先生方、理解ある友人達に囲まれ、最後はハッピーエンド、という子供にも分かりやすいストーリー。
容姿以外は、周りの人物にも経済的にも全て恵まれ過ぎており、現実はそんなに甘くない、と思わなくもないものの、あとは構成の巧みさでカバー。
連作小説のように、各パートで話し手が変わり、それぞれの視点で語られていきます。最初のオギーの視点とはまた違い、実はこんな風に思っていたということが明らかにされ、ストーリーに深みを与えています。
細かいことを言えば気になる点がありつつも、家族で観るにはもってこいの心が温まる良作でした。