イノセンス
サイボーグ刑事のバトーは、体の全てが造り物。残されているのは、素子というひとりの女性の記憶だけだ。ある日、少女型ロボットが所有者を惨殺し、暴走する事件が発生。彼は自分の脳を攻撃するハッカーに苦しめられながら真相を追う。
攻殻機動隊の中でも非常にファンが多いバトーが主役の映画です。 監督は押井守でよくもわるくも難解な脚本になっています。わかりにくく、しっかりと理解しながら見ることが難しいです。映画の品質として悪くはないので、とてもおすすめです。 近未来ならではの犯罪にまつわる話で、2021年現在だからこそ、もう一度みてほしい作品です。少女の人形に性的な要素を合わせて商品としたとき、どんなことが起きるのか。どんなマーケットが生まれてしまい、経済が回り始めるのか考えながら見ると感慨深いです。 話自体は難解でも面白いといった感じなのですが、銃撃戦の描写も素晴らしいです。もうアクションをやらせると抜群ですね。有名なのは事務所襲撃シーンで、示し合わせたかのようにバラバラの銃が揃い、それぞれ違う挙動で銃撃されているのは芸が細かいです。また、上階へ突撃するシーンでバトーとトグサが位置関係を調整したり、肉弾戦までとにかくアニメーションが丁寧です。 なんといってもラストのガンアクション。残弾に合わせて射撃方法を切り替えていくなんて、ほかのアニメでは絶対にみられない描写です。ちゃんとリロードも描かれているし、マニア垂涎のシーン押収です。 攻殻機動隊のTVシリーズ視聴か、検索で予備知識が少し必要ですが、その価値がある作品です。
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