なかなか残酷だと思いました。
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年2月28日 17時27分
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総合評価:
5.0
スポ根系の作品は、強大な敵に打ち砕かれて努力でそれを乗り越えるというのが王道です。
しかし、今作はスポ根ながらも才能の重要性が語られています。
これまで強豪校で牙を磨き続けたアクマや中国から来た助っ人外国人のチャイナがペコやスマイルに歯が立たないところ、最強であるはずのドラゴンがスマイルに嫉妬しているところが残酷さを感じさせました。
また、卓球を辞めたアクマが打ち破ったペコに対して尊敬していると言ったところが最高にカッコ良くもあり悲しい現実を見せられているようでした。
また、試合前にトイレに籠るドラゴンを見て同情しますと言ったアクマの真意は、天賦の才能に憧れて自分にはなく、それでも部員に夢を見させ続けなければいけないドラゴンの部長としての責任に同情したのだと思います。
もちろん、ペコやスマイルも努力しますが、これまでずっと努力し続けたドラゴンやチャイナにわりとあっさり勝ってしまい決勝戦に向かっていく姿を見てこれほどリアリティのあるスポ根作品は見たことがないと思いました。
イメージワード
- ・悲しい
- ・絶望的
- ・勇敢
- ・切ない
- ・かっこいい
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