一度も撃ってません
ハードボイルドな男を気取る小説家の市川(石橋蓮司)には、旧友の石田(岸部一徳)からの依頼で殺し屋・今西が狙う標的の行動を調査する、サイレントキラーという別の顔があった。あるとき石田がヒットマンに命を狙われ、市川も危険にさらされる。市川はヒットマンを倒そうと今西を捜すが、一連の行動を妻の弥生(大楠道代)は浮気だと勘違いしてかぎ回る。やがて市川行きつけのバーを訪ねた弥生は、そこにいたひかる(桃井かおり)に夫との浮気を問いただす。
50年間で刊行したのはたった2冊という長らく休業状態の作家・市川進に、石橋蓮司が哀愁たっぷりに扮していました。ハードボイルドの世界への憧れが強すぎるあまりに、フィリップ・マーロウ気取りのトレンチコートとつば広帽子を身にまとってネオン街をさ迷い歩く姿には笑わされます。ろくに仕事もしていないのに夜な夜な出掛けていく市川に、学校教員として家計を支えている妻の弥生が浮気を疑ってしまうのも致し方ありませんね。 市川の担当編集者・児玉役には懐かしのモーレツ世代を体現する佐藤浩市が、児玉の部下でいかにも今どきのゆとり世代な五木役には寛一郎が。さりげない親子俳優の共演にも、ジェネレーションギャップが反映されていて面白いです。 定年退職した検事から過去の栄光にすがり付くミュージカル女優までと、市川が入り浸るバー「Y」の常連客が誰も彼も胡散臭いです。小説顔負けのピンチが迫りくる中でも、はったりと見かけ倒しだけで切り抜けてしまう市川に脱帽してください。
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