新しい新感染シリーズの良作!
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年1月20日 17時31分
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総合評価:
4.0
新感染ファイナルエクスプレスの4年後を描いた続編で監督も同じ方がやられているということですが、作品の雰囲気は大きく変わっていました!
一緒なのは登場するゾンビが光と音に反応することだけで、前作のようなひたすら逃走する人たちではなく、あるお宝を持ち帰る中で人間同士で奪い合い、殺し合いをするポストアポカリプトものになっていました。
「マッドマックス」シリーズの2〜4が好きな方にはハマる作品だと思います。
感じたこととしては3つです。
まずはこれだけの規模のエンタメ作品をアジアで制作してくれたことに感謝したいです!
カーアクション、ガンアクションどれをとってもアジアの最高水準です。
カーアクションの現実から乖離した雰囲気(不自然でマンガチックな車の動き)は好き嫌いが分かれるところですが、次々と出てくるアクションのアイデアの連べ打ちで気になりませんでした。
次に、主人公を取り巻く人物に実在感があって丁寧に描かれていたことです。
特に、妻と息子を失った男、荒廃した街を取り仕切る631部隊の大尉と軍曹は、現実の韓国にあるイヤな部分を体現したような役柄で、この話の寓話性に説得力をもたらしていました。
最後は少し気になったところですが、上に書いたような周りの人物がよく描けていただけに、主人公の行動の動機や、感情の変化の描き込みが若干薄かったかもしれません。
ただ変わり果てた街での群像劇として見る分には問題なく楽しく観ることが出来ました。
イメージワード
- ・楽しい
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