「完全にゾンビとマッドマックス」新感染半島ファイナル・ステージピンクッチさんの映画レビュー

新感染半島ファイナル・ステージ Train to Busan Presents: Peninsula

完全にゾンビとマッドマックス

このレビューにはネタバレが含まれています

ピンクッチ

2021年8月8日 00時02分役立ち度：0人

総合評価： 5.0

　新感染ファイナルエクスプレスの物語から4年後までの間、当時主人公が兵士で家族を連れて日本行きの船に乗るも船内で感染、そして行き先が香港に変わって家族を救えず廃人生活から始まるというのが新鮮過ぎです！いきなり祖国で誇れる軍人から一気に放浪者へ転落してもなんとか生き繋いで早速、マフィアからの崩壊した祖国へ潜入して大金を取るという命懸けの依頼。簡単に思われた任務なのに狂気の軍隊631部隊が介入したことで一気に作戦が狂ったところ全てが斬新で美しいと思います。
　631部隊の中でキム・ミンジェさんが演じるファン軍曹が冷淡かつ野蛮で崩壊した世界に立ち向かう兵士の中で一番トチ狂ってると思いました。ファン軍曹みたいなのがいたら僕は自分の死を確信します。それからファン軍曹とは正反対で酒に浸ってばかりのソ大尉の軍服なのか背広なのか分からないボロボロな服にインパクトを感じました。最後まで士官らしくいることができる服装なのかと思いました。
　特にゾンビファン以外でもミリタリーマニアでも楽しめる要素が実はあって登場銃火器としては主人公がアタッチメントつけまくったMP5そしてM4系のアサルトライフル、そしてなんと韓国国産のK2アサルトライフルが登場するのが一番の見どころです！そのほか、サバイバルゲームが好きな人に注目して欲しいところとしては631部隊兵士の格好です。崩壊して世紀末の兵士になったせいか迷彩服の種類や戦闘に着ている格好も個性的で目に写りやすく十人十色の魅力を感じました。
　最後にカーチェイスシーンで光に反応するゾンビを巻き添いにした迫真のバトル、軽自動車や普通自動車、公共用車両を改造してマッドマックスをリスペクトしたような車が現れ、主人公達と激しい追いかけっこをするシーンが印象的で見所満載です。