良質なゾンビ映画
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年9月21日 13時38分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
新感染ファイナルエクスプレスの続編と思いきや、あれから4年後の混沌とした世界。ゾンビ映画というよりも近未来アクション映画のジャンルでしょうか。マッドックスを意識したゾンビ映画です。しかし、この辺をめざす映画は多いけど、CGが安っぽいものやシナリオが最初から見えているB級未満映画が多い中でさすがに韓国映画、最後までどうなるか想像できないよく練ったシナリオで、CGもセリフもアクションもしっかりした良質な映画です。更に韓国映画らしいといえば、これでもか、そこまでやるかの激しいアクションが息つく暇もない作りです。ところで、私個人としては、ゾンビ映画は勝手に二つに分かれると思っています。それはただ単に気持ち悪さとショックを与えるだけの下品なものと、ウォーキングデッドシリーズのようにゾンビという醜悪な存在を背景に生きている人間達がもっと醜悪であること、そしてその醜悪さに抗い人間愛、家族愛を苦しみながら見直す主人公たちの生き方を描く上品で良質なものです。本作品は、アクション満載の中でも苦しい経験を重ねながら、愛のために自己犠牲もいとわない人々の姿も描かれていて感動的です。申し訳ないですが、突っ込みどころがちょっと多いかなというところで1点減点にしておきました。
イメージワード
- ・楽しい
- ・恐怖
- ・切ない
- ・かっこいい
- ・パニック
- ・スペクタクル