後半の展開が駆け足すぎて残念
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年1月21日 08時47分
役立ち度:0人
総合評価:
3.0
三浦春馬さんの遺作ということで気になって鑑賞。五代友厚がどれだけ才能があったかというのは、子ども時代のエピソードで納得するのですが、伝記もののデメリットというのか、途中から駆け足になってしまい、具体的に彼がどんな事業を展開していったのか、妻との恋愛エピソードなども弱く、正直説得力に欠けました。
だから商売人を集めての演説シーンも何がすごいのか理解できず、あまり感動できなかったです。
三浦春馬さんも坂本龍馬を演じた三浦翔平さんも熱演で素晴らしかっただけに、映画の編集やストーリーに問題があったと感じます。
岩崎弥太郎(西川貴教)の描かれ方もただずるい人で「腰ぎんちゃく」のような感じで、もっと本当は偉大な人物なのでしょうに、人となりがよくわからずに物足りなかったです。
遊女との悲恋や、若かりし頃(江戸末期)のエピソードより、明治維新以後の話の展開にもう少し力を入れて欲しかったです。せっかくの五代友厚の魅力が半分ぐらいしか伝わりません。