体調不良の場合はオススメしません
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年7月6日 18時09分
役立ち度:0人
総合評価:
2.0
この映画に限らず、ラース・フォン・トリアー監督の作品は気が滅入ってしまうものが多いです。「ダンサー・イン・ザ・ダーク」「奇跡の海」「アンチクライスト」などなど、元気な時に見ないといけません。体調が悪い時や、気分が落ち込んでいる時に見ると、結構トラウマになってしまいそうです。
この作品の舞台は「舞台(スタジオ)」です。床に白い線が引かれ、家の敷地、道、簡易な説明文が描かれています。そこにシンプルなセットがチラホラと置いてあるだけです。一応、ロッキー山脈の寂れた村という事になっていますが、目に飛び込んでくるのは、紛れもなく「舞台」でそれだけでも問題作ではあります。
物語はニコール・キッドマン扮するグレースのとにかく救いの無い話です。都会から逃げてきたグレースへ、村人達の段々とエスカレートしてくる酷い仕打ちが、観ていて息苦しくなってしまいます。ラストはバッドエンド。でもちょっとだけスカッとするような話です。しかし爽快感というのは少しもありません。