役者と美術と衣装班に拍手
2020年8月29日 16時57分
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総合評価:
3.0
この映画は、スプラッター耐性のある方のみの視聴をお勧めする。それなりに血が出ているので、苦手な方にはお勧めしない。また、ご覧になる前に、まず原作である漫画「無限の住人」を読まれることをお勧めする。何故ならば、この映画は原作未読者はさっぱりついていけないシナリオ構成となっているからである。
さて、私は原作既読であり、キムタク目当てでこの映画を観に行ったわけだが、感想は一言でいうと「話と登場人物を詰め込み過ぎて、他のすべてを台無しにしている映画」であった。
美術・衣装・演出は原作を完璧に再現していたし、役者陣も皆それぞれのキャラクターを見事に演じきっている。しかし、シナリオを詰め込み過ぎているせいで、観覧者は何が何だかさっぱりついていけない。一体何話分詰め込んだのだろう?無理がありすぎる。もっと話と人物を絞ったシナリオ構成にするべきだった。
この映画はキムタクや福士蒼汰目当てで見に行ったご婦人も少なからずいたと思うのだが、その層で原作既読かつスプラッター耐性のある方が果たして何人いたのだろうか。女性人気の高い俳優陣を起用しておきながら、映画構成と原作は男性向きで、なんだかちぐはぐに感じる。一体どの層をターゲットにしていたのか。
とはいえ、相当原作を読み込んで制作したであろうことは充分に伝わってくるので、原作がお好きな方は一度はご覧になられるのも悪くはないだろう。