アルゼンチンで本当に起きた強盗事件を映画化!
2021年5月27日 00時17分
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総合評価:
4.0
本作は、2019年に製作されたアルゼンチン映画で、監督は、アリエル・ウィノグラード、アルゼンチンで2006年に現実に起きた銀行強盗事件を扱った内容になっています。
大富豪たちの金庫からなんと総額25億円を盗み出した、アルゼンチンの犯罪史上、稀にみる高額な強盗事件ですが、この作品のすごいところは、脚本を事件の主犯格であった本人が書いているところです。主犯格として犯行に関わっているだけあって、当然に犯行に至った経緯や、その方法論などが非常に細かく描かれていて、強盗シーンの描写も説得力があってとてもリアルです。フィクションとしてもかなり面白いストーリーですが、これが実話だと思うと、驚きそして面白さも倍増します。
自分はアルゼンチン映画を初めて観ましたが、正直こんなに面白いとは思いませんでした。とても個性的な登場人物たち、人間もそうですが、とにかく観ていて映画全体から弾けるようなパワーを感じました。これがアルゼンチンの国民性なのかどうかは分かりませんが。
音楽もロック全開でシーンを盛り上げます。そして、ひねりのきいたラストもとても良かったです。アルゼンチン映画と聞いて先入観なしでぜひ多くの方に観て頂きたい作品です。