ヒトラーと美術品の関係性を垣間見れた!
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年2月5日 14時56分
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総合評価:
4.0
ユダヤ人の画商カウフマン一家が、長きに渡って行方不明であったミケランジェロの絵を秘密に保持していました。そのことを知った、幼馴染で長らく会っていなかったルディは自らが敬愛するナチス一派の者としてミケランジェロの絵を奪い取ろうとしました。この映画の背景として、第二次世界大戦のヒトラー率いるナチスの戦いがあります。ヒトラーはユダヤ人から美術品を大量に奪い取っていたという話を聞いたことがありますが、その理由の一つが、この映画に隠されているのかなと思いました。カウフマン一家の長男とルディの対決、そして長男の恋人の立ち位置など、状況に応じて変化していったので混乱しそうになりましたが、筋が通ったストーリーであるため楽しむことができました。映画タイトルの「ミケランジェロの暗号」が何を意味するのかは結末でわかりますが、個人的には予想外でした。この第二次世界大戦の背景は、暗い世の中ではありますがその中で人々がどのような希望を持って生きていたのかがこの映画を通して伝わってきます。またヒトラーを敬愛する者の行動というのを今まで意識したことがなかったので、この映画を見て新鮮な気持ちになりました。