ジャングル・クルーズの豆知識・失敗談

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  ジャングル・クルーズ

  2021年7月29日 上映 / アメリカ / 128分

  3.3/5.0

  6件

  アマゾンの伝説では“奇跡の花”を手に入れた者は、永遠の命を授かると言い伝えられてきた。行動力と冒険心にあふれる博士リリー(エミリー・ブラント)は、その伝説に魅せられ、スリリングなアマゾンのジャングルへ冒険に向かう。彼女は観光客用クルーズツアー船の船長フランク(ドウェイン・ジョンソン)を旅の相棒として選ぶ。

豆知識・トリビア

• 豆知識・トリビア
  フランクが使うダジャレの多くは、このライドのベースとなっているディズニーのアトラクションから直接引用されています。これらの「くだらなくておもしろい」ジョークは、ジャングルクルーズのスキッパーがライド体験において非常に重要である理由の1つです。
• 豆知識・トリビア
  フランクは自分のことを 「スキッパー 」と呼んでいます。これは、パーク内でツアーガイドを務めるディズニーのキャストに与えられる称号です。有名な元スキッパーには、ケビン・コスナーやジョン・ラセターがいます。
• 豆知識・トリビア
  予告編では、パークのアトラクションからいくつかの要素が紹介されています。最も注目すべきは、ほとんどのキャストがアトラクション中に使う「水の裏側」のギャグです。
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  エミリー・ブラントは当初、『メリー・ポピンズ リターンズ』（2018年）と『クワイエット・プレイス破られた沈黙』（2020年）を連続して手掛けた疲労感から、リリー役を2度にわたって断っていました。ジャウマ・コレット＝セラ監督は、ニューヨークに飛んでブラントに会い、彼女がこの役に求められた理由を説明しました。また、ドウェイン・ジョンソン（プロデューサー）が、この役についての説明と彼女と一緒に仕事をしたいというビデオメッセージを持参し、ジョンソンは前夜に録画しました。そのビデオのおかげで、彼女は最終的にこの役を受けることになりました。他のプロデューサーや、ディズニーのライブプロダクション部門の責任者であるショーン・ベイリーも、それまでに彼女に出演を呼びかけていましたが、彼女からは何の反応もありませんでした。
• 豆知識・トリビア
  オープニングのメインテーマは、メタリカの「Nothing Else Matters」のインストゥルメンタル・バージョン。この曲は、映画の中でたびたび聞くことができます。
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  フランクがリリーに対して繰り返し言う冗談のひとつに、パンツを履くことにこだわる彼女を「パンツ」とあだ名することがあります。これは、女性がパンツを履いてはいけないという当時の社会通念だけでなく、ハリウッドで初めてパンツを履いて当時の慣習に挑戦したキャサリン・ヘップバーンを取り上げたものです。
• 豆知識・トリビア
  矢じりを発見したのは、「アルバート・フォールズ博士 」です。これは、テーマパークの乗り物のスキッパーがよく使うジョークにちなんだものです。「この滝は有名なシュバイツァーの滝で、発見者の名前はアルバート・フォールズ博士です」というジョークです。
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  エミリー・ブラントの役名は、リリー・ホートン。キャサリン・ヘップバーンのフルネームはキャサリン・ホートン・ヘップバーンなので、彼女の名字はカジュアルではありません。彼女は『アフリカの女王』（1951年）に主演しているので、この映画に大きな影響を及ぼしています。両者には多くの共通点があります。
• 豆知識・トリビア
  『ホーンテッドマンション』（2003）や『パイレーツ・オブ・カリビアン／呪われた海賊たち』（2003）と同じく、ディズニーランドの乗り物をモチーフにした作品です。元々は「ジャングル・リバー」と呼ばれたこのアトラクションは、アフリカ、アジア、南米のジャングルを繋ぐ川を、野生動物のアニマトロニクス描写の中を、ボートで進んでいくものです。ボートを操縦するキャスト（スキッパー）は、映画の中でフランクが言うようなジョークを飛ばし、アトラクションを盛り上げます。
• 豆知識・トリビア
  リリーが復元室から矢じりを回収しようとしているとき、研究者の一人が船の大砲からフジツボを削っています。これは、『パイレーツ・オブ・カリビアン／呪われた海賊たち』（2003）と続編に登場する船、ブラックパール号にちなんだものです。
• 豆知識・トリビア
  同スタジオは、『パイレーツ・オブ・カリビアン／呪われた海賊たち』（2003年）の公開以来、ライドをベースにした映画を作ろうと長く試みてきましたが、このプロジェクトにふさわしいプロデューサーを見つけることができなかったといいます。プロデューサーのジョン・デイヴィスとジョン・フォックスが2015年に開発を始めた後も、ライドのファンであるドウェイン・ジョンソンが興味を持ち、その後製作が本格化するまで、しばらく製作パートナーを探しながら企画を買い回してみていたそうです。
• 豆知識・トリビア
  ディズニーは、映画が公開される2週間前に、ディズニーランド（カリフォルニア州アナハイム）のジャングル・クルーズ・アトラクションをリニューアルして再開し、人種差別主義と見なされていたアフリカ人の描写を排除しました。 フロリダ州ウォルト・ディズニー・ワールドのマジック・キングダムでのアトラクションも同様の理由でリニューアルされました。
• 豆知識・トリビア
  ニロの鳥は「ロジータ」という名前です。 これはディズニーランドの別のアトラクションの「魅惑のチキルーム」から引用したと思われます。この部屋には「ロジータに何が起こったのか」と書かれています。
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  映画の冒頭でリリーが制圧した警備員は、エミリー・ブラントの弟、セバスチャン・ブラントです。
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  この映画は、ウォルト・ディズニーがディズニーランドに『ジャングル・クルーズ』を作るきっかけとなったハンフリー・ボガートとキャサリン・ヘプバーン主演の『アフリカの女王』（1951年）に似ていると言われています。ジョン・ヒューストン監督の映画でのボガートの表情が、本作でのドウェイン・ジョンソンの表情のベースになっています。
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  鷹揚な視聴者は、フランク・ウルフ（ドウェイン・ジョンソン）がボートで着ている服が、『アフリカの女王』（1951年）でチャーリー・オールナット（ハンフリー・ボガート）が着ているものと非常によく似ていることに気がつくでしょう。これは、ボガードの映画がディズニーランドのジャングルクルーズの乗り物に大きな影響を与えたため、意図的にそうしているのです。『アフリカの女王』（1951年）はディズニー作品ではなく、自主制作でユナイテッド・アーティスツが公開した作品です（1980年代に20世紀フォックスが権利を取得しましたが、2021年現在、パラマウント・ピクチャーズが所有しています）。
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  インタビューで、ドウェイン・ジョンソンは、パティ・ジェンキンスに本作の監督をしてもらうことを提案しました。このアイデアは、ワーナー・ブラザース・スタジオで行われた『ワンダーウーマン』（2017年）のプレスクリーニングを見て、ジョンソンが本作での彼女の仕事ぶりに感銘を受けたことから思いついたものですが、ジェンキンスは最終的にオファーを受けませんでした。
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  ロペ・デ・アギーレ（アマゾンで遭難した実在の人物）はこれまでにも映画に登場しています。特にヴェルナー・ヘルツォーク監督による映画『アギーレ・神の怒り』（1972年）が有名です。この撮影は伝説的に過酷で、ヘルツォークは主演のクラウス・キンスキーに銃を突きつけ、現地の人が彼を殺害しようと持ちかけるほどでした。そこで、ドイツ人の悪役として、ヨアヒム王子にヘルツォーク訛りのゆっくりとした、心地よいピッチで話すという設定を与えたのです。
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  「トレーダー 」サムは、ディズニーパークスのオリジナルアトラクションでは男性として描かれており、トップハットをかぶっているのも特徴です。
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  (1時間24分頃) フランクはリリーに、自分が作ったボートを月の女神にちなんでQuila(キーラ)と名付けたと話しています。本当の名前は、ケチュアやインカ文化の月の女神Quilla（クイラ）です。
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  アギーレの子分の2人という副次的な役柄に過ぎませんが、ダニ・ロビラとキム・グティエレスの両名はスペインでは非常に有名な俳優で、ともに同国の最高興行収入を記録した映画に複数出演し、スペインのゴヤ賞新人俳優賞を受賞（それぞれ2015年と2007年）しています。
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  映画は南米が舞台ですが、ディズニーランドの乗り物は世界中の川が舞台です。
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  エミリー・ブラントのディズニー映画4作目。これまでの3本は 『ザ・マペッツ』（2011年）、『イントゥ・ザ・ウッズ』（2014年）、『メリー・ポピンズ リターンズ』（2018年）です。
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  映画の最初と最後のシーンが行われる学会は、少なくとも、今は閉鎖されたダウンタウン・ディズニー・プレジャー・アイランドの「アドベンチャーズ・クラブを暗に示唆する隠しネタ となっています。建物の正面にある表札には「アドベンチャーズ・クラブ」の名前があり、乱雑に置かれた工芸品はアドベンチャーズ・クラブのクラブハウスの内装と呼応しています。
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  ジャガーがバーに飛び乗るとき、大型の猫なので前足でガラスを押しのけるのに時間がかかります。
• 豆知識・トリビア
  2011年には、トム・ハンクスとティム・アレンが、このプロジェクトの別の作品に出演するという話が持ち上がっていました。
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  ヨアヒム王子の潜水艦は、ディズニーのアトラクション「海底2万マイル」の潜水艦からデザインの一部を用いたような感じです。
• 豆知識・トリビア
  ヨアヒム王子がフランクの川船を襲う前に、蓄音機でリヒャルト・ワーグナーのオペラ『ローエングリン』の音楽を流しています。第三幕への前奏曲です。
• 豆知識・トリビア
  この映画は『アフリカの女王』（1951年）の流れを汲んでいると言われており、ドウェイン・ジョンソンが演じるキャラクターはインディ・ジョーンズをイメージしています。
• 豆知識・トリビア
  ディズニーはマーベル映画をこの映画に置き換えました
• 豆知識・トリビア
  エミリー・ブラントにとって、『ザ・マペッツ』（2011年）、『イントゥ・ザ・ウッズ』（2014年）、『メリー・ポピンズ リターンズ』（2018年）に続き、4本目のディズニー作品となります。
• 豆知識・トリビア
  ドウェイン・ジョンソンにとって、『ゲーム・プラン』（2007年）、『ウィッチマウンテン/地図から消された山』（2009年）、『モアナと伝説の海』（2016年）に続く4作目のディズニー映画となります。

失敗談・うっかりミス

• 失敗談・うっかりミス
  ヨアヒム王子は、罠にかかったスペイン人の居場所を知ってますが、スキッパーだけが罠にかけた場所を知っていたので、その記録はありません。
• 失敗談・うっかりミス
  主人公たちの旅は、アマゾンの上流を旅することです。しかし、彼らが遭遇する障害のひとつは、下流の急流と滝となっています。
• 失敗談・うっかりミス
  フランクは、32年後に発明されることになる濃縮オレンジジュースについてジョークを飛ばします。
• 失敗談・うっかりミス
  ピカデリーサーカスの交通は、現在と同じように西側を両方向に走行するように描かれています。1916年当時、ピカデリーサーカスは円形交差点であり、すべての交通はその周りを時計回りに走行していたはずです。
• 失敗談・うっかりミス
  月が空を横切るスピードが速すぎて、登場人物が木のそばで花びらを集めているときの時間の流れに比べたら、整合性がありません。

ネタバレ有り

豆知識・トリビア

• 豆知識・トリビア
  ヨアヒム王子は実在の人物です。映画の中では、リリーとマクレガーに立ち向かって殺されますが、実際の彼は、父親の王位退位により平民となったことで長い間落ち込んでいましたが、1920年、29歳のときに自殺しました。
• 豆知識・トリビア
  フランクは、川をお風呂代わりにしようと話し合ったとき、すでにそれを「暖めていた」と述べています。これは放尿したことを意味していますが、ドウェイン・ジョンソンがこの行為を行う2番目のディズニー映画になります。1番目は「モアナと伝説の海」（2016年）でモアナが海が暖かくなっていることに気づいた時、ジョンソンのキャラクターであるマウイが海の中でおしっこをしていました。
• 豆知識・トリビア
  ロペ・デ・アギーレは実在の人物です。16世紀のスペインの征服者で、伝説の都市エルドラドを探した悪名高い人物として広く知られています。彼の征服は、南アメリカ全土に何度も虐殺を引き起こしました。彼はスペイン王政に対する反乱を起こした後、1561年に旧領地バルキシメト（現在のベネズエラ）で死にました。奇しくもアギーレを演じるエドガー・ラミレスはベネズエラ生まれです。
• 豆知識・トリビア
  スティーブン・ソマーズ監督の『ザ・マミー』(99)との共通点が多いです。 ・伝説の宝物を探す理想主義者で熱心な女性(イヴリン・カーナハン、リリー・ホートン)。 ・ヒーローになったならず者の冒険家(リック・オコンネル、フランク・ウルフ)。 ・女性には普段から何でも文句を言う、上流階級のライフスタイルだけを望む迷惑な兄(ジョナサンカーナハン、マグレガー・ホートン)がいます。 -魔力を伴う不死の呪いに苦しむ敵役（イムホテプ、ロペ・デ・アギーレ）-金を狙う悪党（ガッド・ハッサン、ニロ・ネモラート）-主人公に関わる金を狙う欲深い人物（ベニー・ガボール、トレーダー・サム）-危険と伝説と呪いに満ちた異国の地（エジプト、アマゾン熱帯雨林）なども共通しており、-最初のシーンでエヴリン・カーナは図書館で完全に垂直に階段で立ち続けているのに対してリリー・ホートンも同じことをしています。また20世紀初頭を舞台にした主な歴史という点でも共通しています（ソマーズ作品では1925年、本作品では1916年）。
• 豆知識・トリビア
  スティーブン・ソマーズ監督の映画『ザ・マミー』（1999年）と多くの共通点があります： ・伝説の宝物を探す理想主義で熱心な女性（レイチェル・ワイズ演じるエヴリン・カーナハン、エミリー・ブラント演じるリリー・ホートン）。 -その女性には、何にでも文句を言い、上流階級のライフスタイルを望む迷惑な弟がいます（ジョン・ハンナ演じるジョナサン・カーナハン、ジャック・ホワイトホール演じるマクレガー・ホウトン）。 -長い呪いに苦しみ、不思議な力を持つ敵役（イムホテップ：アーノルド・ヴォスルー、ロペ・デ・アギーレ：エドガー・ラミレス扮）-金目当ての悪漢（ガド・ハッサン：オミド・ジャリリ、ニロ・ネモラート：ポール・ジアマティ扮）-。 -主人公にまつわるお金を狙う強欲な人物（ケビン・J・オコナー演じるベニー・ガボール、ベロニカ・ファルコン演じるトレーダー・サム）-危険と伝説と呪いに満ちた異国の地（エジプト、アマゾン熱帯雨林）-最初のシーンでエヴリン・カーナハンは図書館で完璧な垂直に梯子を立てるのに対し、最初のシーンで、リリー・ホートンは図書館で完璧な垂直に梯子を立てます。-第一印象は非常に悪かったのに、女性と悪徳冒険家はカップルになります。-主要史料は20世紀初頭（ソマーズ作品では1925年、コレット＝セラ作品では1916年）を舞台にしています。