日本映画として豪華な一本
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2021年1月21日 15時14分
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総合評価:
3.0
この映画は人気ドラマ「SP」シリーズのスタッフが結集し作られたサスペンス映画で、テレビドラマとは一線を画す豪華なキャストとセットを使って作られていました。
なかでも渋谷のスクランブル交差点のセットを栃木県・足利市で一から作り、渋谷の爆発シーンを製作したエピソードを聞いたときは「やっと本気のアクションを日本映画で観れる!」と幸福感に包まれていました。
メイキング映像を見ると分かりますがレインボーブリッジのシーンもセットで車と道路を撮影し、背景をVFXで貼り付けいましたが、映画を見ている最中はそれに気づかないほど綺麗に描かれていました。
一方演出・脚本面で気になった点は多々ありました。「実はこれこれこう言う話があって」みたいな種明かしの時のダルさ、全体的にですが登場人物への共感のできなさ、最後のパスワードの寒さ、どれも練り込み不足というか、「このセリフで撮るのを誰か止めなかったのかな」と感じる部分があり、気になってしまい少し醒めてしまいました。
ただやはり日本映画で贅沢なアクション、パニックシーンを見ることができたと言う喜びは大きかったので、そう言ったものを見たい方にはオススメです。