ただの甘々恋愛映画じゃなかった!
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年9月2日 23時25分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
人気少女漫画の原作がまずピュアで甘い雰囲気たっぷりなので、映画の内容も王道の胸きゅんシーンが沢山出てきます。
(壁ドンしたり、風邪でダウンした男の子を女の子が看病して距離が近づいたり…などなど)
ただ、メインの登場人物が本当にいい人ばかりで安心できます。
少女漫画というと、主役の二人にとって壁になるような人物が出てくる展開が王道かと思います。でも今作でその「壁」にあたるようなキャラは、強いて言うなら界の元カノである芹奈だと思うのですが、彼女もとても優しくて良い子なので意地悪なライバルにモヤモヤする…ということなくスッキリとストーリーを追えます。
芹奈を演じている堀田真由さんは芯の強さと柔らかさを持ち合わせる芹奈を演じ切る素晴らしい演技力をお持ちなのだなと思いました。
界を演じるラウールくんの、2次元から飛び出てきたとしか思えないビジュアルと、羽花を演じる吉川愛さんの普段とは全く違う性格の女の子を映画の中に存在させる演技力には圧倒されました。
どのキャラも一生懸命にまっすぐ生きていて、恋だけでなく人生そのものも応援したくなるピュアなラブストーリーです。
星4つにした理由として、少女漫画にしては量がある原作の内容をなるべく多く描こうとした結果、かなり急ぎ足な展開になってしまったところがあります。気弱すぎて虐められていた羽花なのに結構すぐにあゆみや芹奈と仲良くなったり、羽花の家族とのお話がなかったのは少し寂しかったです。2時間でまとめなくてはいけないと思うと仕方ない気もしますが…
原作が全て!原作を1から10まできっちり再現しないなんて無理!という人には向かないかと思います…
ただ、オリジナルと思われる展開もかなりしっかり作ってあって、これはこれで一つのお話として私は凄く良いと思いましたし、何回か見返したくなる内容でした。きっと映画で初めてハニレモに触れた人も原作を読んでみたくなると思います。
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