緊迫の法廷シーンは必見!の良作
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年1月31日 00時38分
役立ち度:1人
総合評価:
4.0
殺人の目撃者は自閉症の少女。
それほどひねられたストーリーではないけれど、韓国サスペンス独特の不気味さと味が加味されたなかなかの良作です。
特筆すべきは、韓国人俳優の演技レベルの高さ。
中でもジウ役のキム・ヒャンギは、あの若さにしてあまりにも自然な名演。目つき、手の動き、歩き方に至るまでよく研究されていて、わざとらしさが全く無い。彼女の演技次第でこの映画の出来不出来が決まってしまう重要な役柄を見事に演じきっています。
でも彼女以上に上手いなあ・・・と舌を巻いたのが、家政婦役のヨム・ヘラン。計算高さと執念深さ、陰気くささを漂わせる、あの怪演にはゾッとしてしまいました。
そして最後の法廷シーン。
ジウが自分が聞いたことをテープレコーダーを再生するかのごとくまくし立てるクライマックスは、必見の価値ありの名場面。韓国ノワールのような血みどろのエグい描写は無いのに、背筋がヒヤリとさせられるような緊迫感が漂います。
最後はやや綺麗にまとめすぎた感はあるけれど、素直に面白いと思わせる良作でした!
イメージワード
- ・不気味
- ・恐怖
- ・勇敢
- ・かわいい
- ・かっこいい