小さな嘘から始まる大きな奇跡
2021年5月21日 20時42分
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総合評価:
4.0
巨大な隕石の衝突が数時間後に迫りくる2012年、暢気にお気に入りの曲を聴くレコードショップの店主と常連客に笑わされます。この年に全人類が滅亡することを記したマヤ暦や、1999年のノストラダムスの大予言も今となってはフィッシュストーリー(ほら話)に過ぎませんね。
1982年にいつか地球を救うとのお告げを受ける気弱な青年・雅史、2009年にシージャックに巻き込まれながらも辛うじて命拾いした女子高校生の麻美。一見すると無関係にも思える人たちや、それぞれの時代の小さな出来事やアイテムが少しずつ結び付いていく伏線は見逃せません。
周囲の人たちからバカにされていた雅史が、初めて勇気を振り絞って運命に立ち向かっていく姿を濱田岳が熱演していました。いつでもどこでも眠りこけてしまう得意体質がある麻美の役には、多部未華子のイメージがピッタリハマっています。バラバラになっていたパズルのピースが見事に填まるような、ラストの爽快感を噛み締めてみてください。