幻想的な映像が素敵でした。
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年2月27日 19時11分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
中学生の日常から始まりますが、「花火を真横から見たらどんな形なのか」という子供っぽい男子たちとは対照的に、ちょっと大人っぽいなずなは、母親の再婚に反対する多感な少女の様子に、彼らにこの先どういった事が起こっていくのか綺麗な映像と共に興味深く観られました。
そしてそこには海でなずなが拾ったガラス玉が大きく関係してきて、刺激を受けると「if」と光りだしタイムリープしてしまう所が不思議で面白かったです。でもこのガラス玉の存在自体は最後まで説明がなく少しモヤモヤが残りますが、この物語の全体に流れる「不思議さ」とマッチしていたのでそれでもいいのかなぁと思いました。
少年たちが塔に上り平べったい花火を確認した所から、異次元な様子が出てきて、夢の中を彷徨っているかのような雰囲気も気に入りました。
しかし、なずなの父親らしき人物が海で浮かんでいるシーンに、手の中にそのガラス玉があったのは、もしかしてこれを使ってタイムリープをした事で父親にもその大きな代償が降り注いだのでは?と、典道の行く末に一抹の不安を覚えてしまいました。