空想の中で育ったアメリ
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年9月29日 10時35分
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総合評価:
4.0
当時、アメリの髪型や部屋、インテリア、クリームブリュレなどが社会現象となった映画。
オドレイ・トトゥ演じる空想好きのアメリの人とうまくコミュニケーションがとれない不器用さがとても愛おしいです。周りを幸せにすることに喜びを見出したアメリが時々見せる寂しげな表情に、アメリの幸せを願いながら鑑賞しました。
小さなきっかけから相手を喜ばせ"世界との調和"を感じたアメリは少しずつ人と関わっていきます。その方法がかなり独特なのですが、アメリという女性らしさが全面に出ていて納得できてしまう。ちょっとやり過ぎと感じるエピソードもありますが、そんなブラックユーモアと可愛らしさが混ざり合ってこの映画独特の世界を作り出していました。
背中を押してくれたレイモン、ニノがアメリにふさわしい男性か心配してくれたジーナ。不器用ながらも前に進もうとするアメリをちゃんと見てくれている人がいたんだと心が温かくなります。
ラストでニノと自転車に乗っているアメリの幸せそうな表情を見ることができて満足です。