隙がない物語!父と子の絆を描いたヒューマンサスペンス
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年9月18日 03時51分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
一見するとファンタジー映画。実際に観てみるとサスペンスの内容でもあり、人情味あふれる作品でもありました。
特に涙腺を刺激されたのは、30年振りの親子再会シーンです。1999年時点で、父親は火災事故で死去するはずでした。ところが、息子は過去にいる父親に「火災事故に気をつけるように」と忠告。忠告が功を奏し、父親は事故を危機一髪で回避できました。
30年ぶりの親子再会シーンは、事故を危機一髪で回避した直後です。無線を通して交わされたのは、何気ない会話でした。野球の試合や近況報告など、他愛のないものばかりです。
他愛のない話ができるのは、事故も怪我もなく平和に過ごせている証拠。もしも事件に巻き込まれて犠牲者が出てしまったら、他愛のない話どころではありません。映画を観てなかったら、ありふれた普通の時間のありがたみが実感できなかったでしょう。
親子が再会してハッピーエンドで終わる映画ではありません。物語は大きく転換します。別の映画だったらついていけなくなりますが、本作に限っては自然と受け入れることができました。
イメージワード
- ・泣ける
- ・不思議
- ・勇敢
- ・切ない
- ・ファンタジー