ミリキタニの猫
2001年、リンダ・ハッテンドーフはソーホーでジミー・ミリキタニから絵を買う。その後、彼の路上生活を撮影し始めるが、9.11のテロが起きる。濃い煙の中で咳(せき)をしながら絵を描き続けるミリキタニを見かねた彼女は、彼を自分のアパートに連れて行く。その日から画家と監督と彼女の飼い猫の不思議な共同生活が始まる。
ツインタワーが崩壊して激震が走るニューヨークで、何事もなかったかのようにスケッチに興じるジミー・ツトム・ミリキタニの横顔は仙人のようです。アクション・ペインティングの巨匠ジャクソン・ポロックに寿司と天麩羅をご馳走したとか、空手の達人で黒帯を取得しているとか。どこまでが本当かは分かりませんが、ドラマチックな人生を送ってきて只者ではないことだけは確かですね。 広島県の三力谷にさかのぼるという、自身のルーツについても重い口を開いています。なぜミリキタニがアメリカ政府からの支援に頼らずに、日本への帰国も拒むのか考えさせられました。戦前の軍国主義の日本を脱出してたどり着いたはずの「自由の国」で、日系人として謂れのない差別を受けたというほろ苦い経験と無関係ではないでしょう。 ハッテンドーフ監督との出会いがきっかけで、微妙な心境の変化が訪れていることも見逃せません。浮き世とポップアートを混ぜこぜにしたような独特なタッチの絵筆から生み出される、平和への祈りを受け止めてください。
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