レクイエム・フォー・ドリームの豆知識・失敗談

豆知識・トリビア
(44分頃)エレン・バースティンによる歳を重ねることへの思いについての情熱的な独白のシーンで、撮影監督のマシュー・リバティークは突発的に彼女からカメラをそむけてしまいました。監督のダーレン・アロノフスキーがカットを指示し彼に問いただしたところ、リバティークが撮影中に感涙し、レンズが曇ったためにカメラが動いたことがわかりました。このシーンは最終版でそのまま使用されました。
豆知識・トリビア
ダーレン・アロノフスキー監督は、ヒップホップ風のモンタージュ効果（短時間のうちに極めて多くの場面を連続させる手法）で、本映画を撮影しました。というのも、監督は、ドラッグの恐怖つまり、終わりなき依存症、自律神経の崩壊、精神の異常錯乱、こういったものを表現したかったのです。この撮影手法のために、本作品のカットは、ゆうに2,000を超えます。ちなみに、普通、1時間40分程度の映画のカットは、だいたい600から700ぐらいです。
豆知識・トリビア
ダーレン・アロノフスキー監督は、ジャレッド・レトとマーロン・ウェイアンズに、圧倒的な渇望をよりよく理解するために、30日間はセックスと砂糖を避けるように依頼しました。

失敗談・うっかりミス
登場人物達が、ヘロインを注射または鼻から吸い込む時、目を見開く一続きの場面は間違っています。麻薬は瞳孔の収縮を引き起こします。ただし、エクスタシーとコカインを使用している時、目を見開く場面は正確に描かれています。
失敗談・うっかりミス
(1時間30分頃）外科医が手足を切断するときは、まず筋肉や腱、神経を取り除いてから、骨を切ります。ここで描かれているように、単に肉を切り開くことはしません。
失敗談・うっかりミス
(1時間30分頃）電気けいれん療法（ECT）では、登場人物は意識があり、非常に苦しんでいるように描かれていますが、実際は麻酔をかけて行われています。患者は意識もなく、不快感も感じません。