実際の出来事はやはり衝撃的
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年9月17日 18時12分
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総合評価:
4.0
若い大統領としてアメリカに登場したケネディ。特別な響きがある名前と、奥様のジャクリーンの美しさも合わさってすごい人気でした。大統領選挙に備えて遊説に選んだのが南部のダラスなのですが、オープンカーで街を走る事で嫌な予感がしました。打たれたのが聴衆のど真ん中で、運ばれた病院でもあまりの惨状に大変な事態になります。この処置室での攻防は生存させるためのものですが、次のことも考えなくてはいけないというドライで悲しいシーンもいくつも出てきます。大統領というのは、それだけ特別なものなのだなという事をすごく感じました。大統領が変わるとジャクリーンは一般人なのでもう警護はどうするかと話す場面は、そんなにシビアな世界なのかと痛感させられます。後は仕事に関するプライドがすごいです。シークレットサービスもFBIも地元警察もそれぞれの立場で仕事を遂行して、ミスに関しては本当に悔いているのです。ここには政党も人種も何も関係ないんだと感じました。犯人の兄が最も辛い立場なんだろうけど、彼がどう生きたのか最後まで見る価値があります。大統領と犯人の最後の場所は、因縁がありすぎますね。