アクト・オブ・キリング
1960年代のインドネシアで行われていた大量虐殺。その実行者たちは100万近くもの人々を殺した身でありながら、現在に至るまで国民的英雄としてたたえられていた。そんな彼らに、どのように虐殺を行っていたのかを再演してもらうことに。まるで映画スターにでもなったかのように、カメラの前で殺人の様子を意気揚々と身振り手振りで説明し、再演していく男たち。だが、そうした異様な再演劇が彼らに思いがけない変化をもたらしていく。
実際に起こった大量虐殺事件を被害者サイドからではなく、加害者の目線から再現していくという試みが斬新でした。加担した多くが裕福な権力者でもなく軍隊関係者でもなく、貧しい民間人や学生だったという事実に誰しもが虐殺者になりえる危険性を痛感します。 本作品のメガホンを取ったオッペンハイマー監督自身もユダヤ系アメリカ人で、両親がホロコーストから逃れてきたというルーツを持っているのが運命的ですね。カメラの前で得意げにインタビューに答える実行犯に、僅かながらでも良心の呵責が芽生えることを願うしかありません。 匿名を意味する「アノニマス」という文字が、撮影協力者として静かにスタッフロールを流れるエンディングが何とも不気味です。当時の惨状を知っているインドネシア国民の多くが、50年以上経った現在でも口を噤んでいるという実態にも違和感が... 歴史の中で再び過ちが繰り返されようとしている時代だからこそ、あえて真実を語ることが大事なのではないでしょうか。
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