好きが最強
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年1月29日 12時02分
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総合評価:
5.0
舞台はイギリスの田舎の炭坑町。少年のビリーはボクシング教室に通っていましたが、ある日そこにバレエ教室が移ってきました。ひょんなことからビリーはバレエのレッスンに参加し、バレエの面白さに魅了されていきます。先生もビリーの特別な才能を見出し、指導してさらなる高みをめざして、バレエの名門校に入学するためのオーディションの受験をすすめます。
閉塞的な田舎の環境で、男らしさを求められてきた父親から、好きなものをみつけて自分らしさを勝ち取ろうとする少年の姿は、見ている人全員の背中を押してくれて、頑張ろうという気持ちになります。父親も最初は頑なな姿勢を見せるものの、子供のバレエに対する真剣な気持ちと才能を間近に見て、今までの態度を改める姿は涙を誘います。数十年生きてきた人が考えを180度変えられる人はなかなかいません。好きということが生きることの力になり、その気持ちこそが最強なのだということを改めて実感できます。