杉原千畝 スギハラチウネ
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年8月27日 20時36分
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総合評価:
5.0
杉原千畝という人がいかに優秀な外交官であったかが、分かる作品になっています。当時ヨーロッパでユダヤ人は迫害され、どこにも行き場がありませんでした。
たまたま、リトアニアの日本大使だった杉原が彼らの日本の通過ビザを発行したことで、多くのユダヤ人を救うことができました。
杉原は優秀なだけでなく、人として今何をするべきか、またリスクを冒してでもするべきことを達成した人でもあります。
当時、日本とドイツは軍事同盟を結んでいましたが、ドイツが嫌うユダヤ人を日本人が匿っては、国際的に問題になります。
ドイツが嫌うようなことを杉原がすると、彼の命も危うくなるのですが、そんなことではびびらない根性がとても素晴らしいです。
また、現地の人と仲良くしたり、相棒になったりと、不思議な人徳があります。
しかし、序盤の電車の中で、ロシアのスパイに追われるシーンでは、まるでジェームスボンドのように動き回っていましたが実際には、こんなことをしたのだろうかという疑問があります。
唐沢さんという男前が演じたから、様にはなっていましたが。
この映画を通じて、戦時中、外国でたくさんの命を救った日本人がいたということが知れた点は、日本人としては、うれしい限りです。