アンジェリーナ・ジョリーの瑞々しい演技が光っています。
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年5月24日 10時07分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
アンジェリーナ・ジョリーの24歳頃の作品です。主演はウィノナ・ライダー演じるスザンナでしたが、いつも思い出すのはアンジェリーナ・ジョリー演じる反社会的人格のリサなのです。脚本的に、どうしてもリサが目立ってしまうのも仕方がないかなぁと思いますが。
この物語の主な舞台は少女たちが入れられている精神病院で、スザンナは「境界性人格障害」と診断されるのですが、いったい正常と異常の境界って?等と考えさせられるテーマが多く、また全体的に鬱々とした雰囲気もあり、多感な少女期の、一人では抱えきれない自身の感情や家族間の厳しい問題など、観続けるのには少しパワーのいる作品でした。
そこに入っている少女達は全く違う症状ですが、共同生活をしていく内に仲間意識も芽生えていく所は良かったのですが、それをぶち壊すのがリサでどちらも痛々しく見えてしまいました。しかし、最後にスザンナが退所する時に、そんな彼女の中にもまだ小さな希望の炎が燃えている所に、少しホッとする事ができました。
何年たってもふっと思い出してしまう作品でもあります。