映画ポップコーンの評価
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"ひとりの女性が自立していく姿を音楽を愛する気持ちを通して感動的に描いた「ミュージック・オブ・ハート」" この映画「ミュージック・オブ・ハート」は、「エルム街の悪夢」や「スクリーム」などの大ヒット・ホラー映画を生んだウェス・クレイヴン監督による感動の実話の映画化作品で、ニューヨークのイースト・ハーレムで、恵まれない環境の子供たちにバイオリンを通して生きる希望を与えた、実在の女性教師ロベルタ・ガスパーリの奇跡の物語を描いています。 離婚し二人の子供を女手ひとつで育てるロベルタは、唯一の才能を活かして小学校のバイオリンの教師になります。 犯罪多発地区のイースト・ハーレムで、人種差別や暴力と闘いながら、彼女は音楽の素晴らしさを熱心に指導し、子供たちも失いかけていた希望を取り戻していきます。 だが、教育委員会によってクラスが閉鎖される事になり--------。 この予算削減の影響を受け、閉鎖が決定した音楽教室を存続させるため、ロベルタはチャリティ・コンサートの実現に向けて奔走するのです。 生徒に音楽で夢を与え、自らも人間的に成長していくヒロインを、現代ハリウッド映画界の最高の演技派女優メリル・ストリープが熱演しています。 全体を通して、感動の予感はあるものの、大きな盛り上がりを迎える前に、次へと進んでしまう演出が惜しまれますが、それでもアイザック・スターンやイツァーク・パールマンら天才バイオリニストが多数出演する、音楽の殿堂カーネギーホールでの演奏シーンには思わず目頭が熱くなる程の感動を覚えてしまいます。 そして、子供たちの音楽を誇らしく思う表情と、いつも先生を見やる信頼に満ちた瞳が、爽快な印象を残してくれます。 それにしても、このメリル・ストリープの熱血教師ぶりにはあらためて、びっくりします。 彼女のいつものキャラクターからは想像も出来ないような乱暴な言葉も飛び出しますが、しかし、難しい年頃の子供、しかも、ハーレムの悪ガキを引っ張っていかなければならないのだから、それは必然的な厳しさと言えるのかも知れません。 事実、アメリカ全土に報道されたロベルタ・ガスパーリの授業風景は、思わず目を見張る程の厳しさだったそうです。 私生活でも離婚の痛手を引きずりながら、想像を絶する大変な教育現場をまとめていくロベルタの心の内面は、決して穏かなものではなかったろうと思います。 こうした試練を乗り越えていく彼女の心の支えになったのは、単なる教育理念や使命感ではなく、"無垢に音楽を愛する気持ち"そのものだったのだろうと思います。 この映画を観る前、私はハーレムに住むたくさんの子供たちを中心に据えた物語を予想していたのですが、実際に観てみると、ロベルタ・ガスパーリという一人の女性の成長を見つめる内容の映画でした。 その事により、彼女の人間性ばかりを追いかけた結果、メリル・ストリープの活躍だけがやけに目立ってしまったような気がします。 それでも、女性らしい不安な感情を隠そうともせず、一歩一歩自立していく姿はたまらなく魅力的に描き出されていたと思います。 つまり、この「ミュージック・オブ・ハート」は、まさに、メリル・ストリープによるメリル・ストリープのための映画なのだと思います。
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