残酷な物語です
2021年8月1日 15時06分
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総合評価:
5.0
ただ冤罪で男が処刑されるという単純な物語ではないですし、そこに超能力的なことが絡んでくるのがスティーブン・キングらしいと感じます。
超能力が絡んでも興ざめしないどころか、違和感なく物語に溶け込んでいるのがさすがですね。
そしてその超能力があるからこそ、コーフィーの運命もポールの運命も大きく変わることになるのですが。
もう幾度となく鑑賞した作品ですが、その長尺さゆえか思い出すのもつらい場面がたくさんあります。心が痛くなるシーン、涙が止まらなくなるシーン、直視できないようなシーン、ありとあらゆる場面で観る者の心を揺さぶってきます。
私はほとんどの場面でつらくなってしまって、いつももう二度と観たくないと思ってしまうのですが、きっとそれ以上の感動があるのでしょう、また観てしまいます。
ラスト、ポールに訪れる運命はとても残酷。というかこの作品は全体的に残酷さが覆っているような気がしますね。
物語としては後味が悪いのですが、なぜか不思議な魅力がある傑作です。
トム・ハンクス、マイケル・クラーク・ダンカンがとても良かった!ネズミも最高!