ホラー感は控えめ。少し悲しい物語
2021年9月17日 11時34分
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総合評価:
3.0
「リング」「リング2」後の公開ですが本作が貞子の呪いの原点、スタートを描いた作品になりますね。貞子がなぜ人々を呪うことになったのか、過去に何があったのかを知ることができます。
冒頭の田中好子さんと角替和枝さんの姿を見て、今はもうお二人とも故人になられているのでなんともしんみりした気持ちになりました。仲間由紀恵さんも若い!そして声も顔もすごく透き通ってて綺麗です。ミステリアスな雰囲気もあって貞子にぴったりですね。
ストーリーはホラー感はかなり控えめ。貞子の周りで起こる怪奇現象や雰囲気ホラーといった感じです。それでもその雰囲気が独特なので十分ゾクゾクしちゃうのですが。現代ではなく今から40年ほど前の時代が舞台なので特にでしょうか。
そして自分の意思とは関係なく関わる人を不幸にし、気持ち悪がられる貞子の姿に胸が痛くなります。貞子も母親の呪縛から逃れられなかったのでしょう。現代にいたるまでの深い呪いの誕生に、同情というか、そりゃしょうがないよねぇとも思いたくもなる、切ない物語でした。