映画の題材の発想に驚き
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年8月11日 15時33分
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総合評価:
4.0
様々な映画がある中で、この映画の題材ほど、私にとって斬新に感じるものもなかなかありません。
ストーリーの概要としましては、ジム・キャリー扮するトゥルーマンが、放送局によって作られた架空の世界で、真相を知らず人生をおくり、その様子を全世界の人がテレビで観るといったようなものです。
現実世界で考えれば、絶対あってはいけないと思われる内容ですが、映画の世界だからこそ許されるストーリーであり、そこが変に惹きつけられるポイントです。
この作品を観る方は、様々な気持ちで視聴するでしょうが、私が視聴中、一番に感じていたのは、トゥルーマンを応援する気持ちでした。
トゥルーマンはストーリー中盤、様々な不可思議な現象により、自身が造られた世界で生きていることに気が付きます。
そして、その世界から抜けでることを企み、実行していきます。
しかし、もし抜け出されてしまっては、番組が終わってしまう放送局としては、何としてもトゥルーマンを架空の世界にとどめ、その世界が通常であると認識させようとします。
トゥルーマンと、放送局とそのスタッフたちとの攻防がはじまるのです。
私はその攻防の度に、トゥルーマンに勝ってほしくて仕方がなくなります。
きっと映画の中とは言え、トゥルーマンが倫理的にもあり得ない状況にされてしまっていると感じるからでしょう。
そして、ラストは念願叶ったりといったところで、観ていて「スカッ」とします。
個人的には、「その後」のストーリーを観たいところですが、製作者の方も、それは想像にお任せといったところでしょうか。