バットマン時代劇の皮を被った強烈な個性と勢いを持つ作品
2021年9月28日 13時52分
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総合評価:
5.0
一見するとバットマンのキャラクターを使った時代劇のようですが、実際には「時代劇」という枠を無視したようなカッ飛んだ展開の連続です。
序盤はまだオーソドックスなバットマンらしいシーンもありますが、後半はスタッフの暴走とさえ思える衝撃的(笑劇的?)なシーンが立て続けに流れ、トレーラーでも観られる「五城合体!」はその最たるものです。
各キャラクターは声優の熱演が素晴らしく、落ち着いた物腰のバットマン、常にハイテンションで暗躍するジョーカーはその中でも見事な存在感を見せています。
本編の尺は85分とアニメ映画としても短い部類にも関わらず、そのカッ飛んだ作風と美麗なアニメによりオンリーワンの魅力を持つ作品に仕上がっています。
ただ、一方で気になる点もあり、キャラクターが非常に多いためか各キャラクターが活躍する場面は短く、どんなキャラクターかの説明も希薄なため、ある程度の予備知識がないと主要キャラ以外の魅力が感じにくいのは残念です。
本作の作風もハマる人にはとことんハマる一方、従来のバットマン映画の作風や雰囲気と乖離があるため、こちらも好き嫌いが分かれそうなところです。
総じてオンリーワンの強烈な個性を持つ勢いのある作品である一方、合わない人には合わないという面もあるため、一度トレーラーを観てみると良いかもしれません。
イメージワード
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