リアルeスポーツのコナン版と言ったところか
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年7月23日 11時12分
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総合評価:
4.0
この作品は江戸川乱歩賞を受賞した野坂尚さんが脚本を手掛けた作品で「漆黒の追跡者」に抜かれるまで興行成績がコナン作品中トップを走っていたコナン映画ではちょっと異色の作品です。そしてセル制作版最後の作品なのでデジタル版と比べると画質がちょっとアナログ的な感じもします。(個人的にはデジタルより好きなのですが)
天才少年ヒロキ君の死の謎、樫村氏殺害、コクーンに乗り込み19世紀のロンドンでジャック・ザ・リッパーとの対決と様々なストーリーが伏線となって最後あざやかに回収されエンディングへ向かう中々スリリングな展開が続きます。
唯一子供ではない蘭や新一が行くロンドンでは50人の子供達を救わなければならないという何気に重たい使命も負っています。これって子供では絶対無理ゲーなやつでしょ。
トレジャーハンターとか、コロセウム、ダカールラリーって全部大人が命がけでやってるヤツやん!って突っ込み入れたくなります。
次々と消えていく仲間たちに、いつもとは違うコナンが展開されること間違いなし。灰原が消えたあたりからだんだん危機的状況になるコナンと蘭ですが、最後身を挺して蘭も谷へと消えてしまったあたりから「おいおいこれどうやって生き残るんだ?」
そして何故か残った諸星少年とコナンは列車が終着駅に猛スピードで突っ込む前に生き残らないとヤバいことになりますが、蘭が消えた今ではなすすべもない。
現在までのコナン映画でアクションだけに頼らないしっかりしたプロットがある見ごたえある作品に仕上がってます。