タイタニックの豆知識・失敗談

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タイタニック
1997年12月20日上映 / アメリカ / 189分

4.2/5.0

12件

1912年、処女航海に出た豪華客船タイタニック号。新天地アメリカを目指す画家志望の青年ジャックと上流階級の娘ローズは船上で運命的な出会いを果たす。身分違いの恋を乗り越え強い絆で結ばれていく2人。しかし不沈を誇っていた豪華客船は皮肉な運命に見舞われる‥‥。

豆知識・トリビア

豆知識・トリビア
レオナルドディカプリオの前で裸になる必要があることを知ったケイトウィンスレットは、彼と打ち解けようと、最初に会ったとき、彼に裸を見せました。
豆知識・トリビア
水が溢れて来ている部屋のベッドで抱き合っている老夫婦は、ニューヨークのデパート「メイシーズ」の所有者であるイジドー、アイダ・ストラウスで二人ともタイタニックで亡くなった。アイダは救命ボートの席を提供されたが、夫と一緒にいるため断った。「一緒に生きてきたのだから一緒に死ぬべき」と彼女は言った。この瞬間を描いたシーンが撮影されたが最終版からはカットされた。映画の中でローズの同様のセリフをインスパイアしたのは、元々は「あなたが行く所に、私も行く」と言ったストラウス夫人だった。
豆知識・トリビア
1912年に設定されたシーン、現在のシーンとオープニング、エンディングクレジットを除く映画全体の長さは、2時間40分で、つまりタイタニック号が沈むのにかかったのと同じ時間である。また、氷山との衝突は37秒間続いたと報告されており、映画での衝突シーンと同じ長さである。
豆知識・トリビア
監督のジェームズ・キャメロンは本物のタイタニック号のもとへ自ら12回ダイビングし、実際に沈没船を見て圧倒的な感動体験を得ました。最初のダイビング中のこと、彼は思い通りのショットを撮るという目標志向だったのですが、水面に戻った途端、まさに自ら目撃したこの歴史的悲劇の重大さをついに悟り、泣き崩れてしまいます。結局彼はタイタニック号の乗客生存者のそれよりも長い時間を沈潜と過ごすことになりました。
豆知識・トリビア
ジャックがローズの絵を描く準備をしている時、彼は彼女に「ベッド...ソファーの上で」と言う。セリフは「そのソファーの上で横になって」でレオナルド・ディ・カプリオはうっかりミスを犯したが、ジェームズ・キャメロンはそれをとても気に入り映画で使用した。
豆知識・トリビア
大階段に水が大量に流れ込むシーンでは、全てのセットや家具はだ、撮影は一発勝負でした。
豆知識・トリビア
ロングラン上映において、コピーがすり減った映画館にフィルムのリールの替えを送ることが最重要事項でした。
豆知識・トリビア
ローズがジャックと出会って彼女の命を救ってくれたことに感謝するシーンは、監督ジェームズ・キャメロンの要求に応じた二人の俳優の即興演技で、唾を飛ばすシーンはほとんどすべてアドリブでした。キャメロンはまた、ケイト・ウィンスレットが最後の沈没中の心痛のセリフ「ジャック、ここは私たちが初めて会った場所だわ」という一行を書いたこと、そして（台本にあるような）ローズのヘアピンでキャルを刺すよりも、彼の顔に唾を吐くことを提案したことの功績を認めています。キャル役ビリー・ゼインによると、何度も何度もリテイクを行わなければならず、彼は顔に唾を吐かれることにやや無感覚になってしまい、ウィンスレット側は唾液が尽きて潤滑油を使い始めたのだそうです。
豆知識・トリビア
ジェームズ・キャメロン監督がこの映画を書いていたとき、主人公のローズ・デウィット・ブケイターとジャック・ドーソンを完全なフィクション作家にするつもりでした。タイタニック号で亡くなった本物の「ジョン・ドーソン」がいたことを知ったのは、台本が終わってからだったのです。この「ジョン・ドーソン」は、1888年9月アイルランドのダブリンで生まれた、ほっそりしたジョセフ・ドーソンです。遺体は引き揚げられ、他の多くのタイタニック号の犠牲者と共にノバスコシア州のフェアビューローン墓地に埋葬されました。現在、最も墓参者が多いのは彼の墓石 (227番) です。
豆知識・トリビア
ジェームズ・キャメロンは沈没のシーンで、係官役の役者たちに、エキストラたちを取締るよう指示しました。ジョニー・フィリップはアドリブで銃を振りかざし、「下がれ。さもなければお前ら犬ども全員撃ち殺すぞ！」と叫びました。テイク後、ジェームズ・キャメロンは彼の元へ走って行き、とても素晴らしかったので、もう一度やるように言いました。それに対しフィリップは、「私は何と言いましたか？」と聞きました。彼は役に入り込みすぎて何をやったか分かっていなかったのです。
豆知識・トリビア
ローズをスケッチしている手はレオナルド・ディカプリオのものではなく、監督のジェームズ・キャメロンのものです。キャメロンは左利きですが、編集の際、ミラーを使ってスケッチのシーンで描き手がディカプリオであるように、つまり右利きであるように加工しました。
豆知識・トリビア
ノバスコティア州での撮影の最後の夜、一人か複数の人間が、キャストとクルーに提供されたクラムチャウダーに、解離性麻酔薬フェンサイクリジン（エンジェルダスト）を混入させました。80人の人が気分を悪くし、50人以上が病院へ運ばれました。（87歳のグロリア・スチュワートは幸い別の場所で食事をしていた為無事でした。）最初は、貝の毒が疑われました。しかしジェームズ・キャメロンが、チャウダーに薬物が入れられたと気がつきました。解毒剤がない為、彼は薬物が体に回る前に嘔吐しました。ある別のクルーは、彼の目が充血しているのを見て、後に、それも薬物の副作用だったのだと思いました。ビル・パクストンは二週間だるさが続きました。（フェンサイクリジンは主に数時間のみ作用しますが、薬物自体は体から完全に抜けるのに8日以上かかります。）解雇されたクルーの数人が疑われましたが、結局犯人は捕まりませんでした。しかし、キャメロンは、クルー以外のメンバーが料理人を陥れる為、チャウダーに毒を盛ったと考えています。
豆知識・トリビア
制作会社はジャック役にマシュー・マコノヒーを考えていましたが、ジェームズ・キャメロンはレオナルド・ディカプリオを希望しました。マコノヒーとディカプリオは後に『ウルフ・オブ・ウォールストリート』（2014）で共演しました。

失敗談・うっかりミス

失敗談・うっかりミス
ローズがニューヨークに着く頃、自由の女神像を見ます。その色は現在と同じカッパーグリーンです。しかし、自由の女神像を実際訪ねてみると、オリジナルの色は茶色で３５年の年月をかけて色が変わったとプレートに書かれています。自由の女神像は１８８６年に建てられているので、１９１２年には、まだ茶色の部分があるはずです。また、１００周年を記念して１９８６年に炎の部分はゴールドに変えられました。映画では、自由の女神はゴールドの炎のトーチを持っていて、オリジナルとは異なります。
失敗談・うっかりミス
［ジェームズ・キャメロンが認めたところによれば］ジャックは、ウィスコンシン州のチッペワフォールズの近くにあるウィスタ湖にアイスフィッシングに行ったことがあると話しています。ウィスタ湖は人口の貯水池で、1917年まで存在していませんでした。
失敗談・うっかりミス
ジャックとローズがサンタモニカ桟橋に行く話をしているとき、ジャックは「吐くまでジェットコースターに乗る」と言っていますが、ジェットコースターは1916年まで作られていませんでした。
失敗談・うっかりミス
タイタニックが沈んだ後、救助ボートが生存者を探しに戻ってきました。乗組員は大声を出し、その声が反響しています。反響させるためには、海面を打ち、跳ね返るようにしたかったのですが、大西洋の真ん中だったこともあり、返ってくる反響は全く有りませんでした。
失敗談・うっかりミス
(34分頃）ローズは、ブルースに対する男性の大きさへの偏愛に関するジークムント・フロイトの考えに触れていますが、フロイトがこの件に関する研究を発表したのは1920年の『快楽原則』です。また、1919年まで、フロイトは女性のデータだけに頼っていました。
失敗談・うっかりミス
ラジオルームの壁にも、演習室の壁にも、世界地図には現在の国境線が描かれています。
失敗談・うっかりミス
プロペラの水中写真は間違っています。ドライドックにある船の有名な写真と、プロペラの下に立っている男たちの写真には、当時の慣習として、プロペラが巨大なナットでボルト止めされていることがはっきりと写っています。プロペラの水中写真では、滑らかな金属（ボルトの頭やナットがない）が写っており、第二次世界大戦まで利用できなかった溶接が行われていたことがうかがえます。
失敗談・うっかりミス
（約 1 時間 29 分頃）ローズは、絵に添えたキャルに宛てたメモを書いているとき、モダンなアクリルのネイルをしている。
失敗談・うっかりミス
(36 分頃）冒頭、ローズが船から飛び降りようと考えているとき、夕食のときにつけていたネックレスはしていません。髪型も違います。実は、映画では、ローズが応接間に戻ってネックレスをはずし、髪を下ろして、怒りにまかせて寝室のものを壊し、船尾に走っていって自殺をはかるシーンがカットされていたのです。
失敗談・うっかりミス
（29分頃）歴史学者によれば、船上でマーガレット・ブラウンを「モリー」というニックネームで呼ぶ人はいなかった。当時のニックネームは「マギー」である。
失敗談・うっかりミス
（1時間26分頃）ローズをスケッチしている手は、明らかにジャックにしては年老いている。（実際はジェームズ・キャメロン監督の手である。）