古き良き時代といった刑事ものだが
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年1月23日 15時57分
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総合評価:
4.0
1997年の作品なので映像なんかはかなり古めかしさを感じるかもしれないが、ストーリー性に着目してじっくり腰を据えて見て欲しい作品。ただし話は割と単純な刑事ものではなく込み入っており結構大人の事情的なところもあり、複雑でスッキリとはみれないかもしれません。私も1回だけみたのではよくわからなかったので2回見ました。最初はラッセル・クロウとケヴィン・スペイシーの顔の判別が曖昧っていうのもありましたが笑
主要な3人の刑事が出てきてそれぞれが、それぞれの立場で正義を主張していく様がこの映画の一つの魅力となっているのは間違いなさそうですが、全体としてはレイモンド・チャンドラーなどのハードボイルドの刑事版ではないだろうかという気がしています。
小さな事に拘らないで大きな悪を粉砕しようとするバドの姿とひたむきな正義を貫こうとするエドの対比も面白いです。(このように顔の判別だけでなくエドとかバドとか似たような名前が出てくるあたりもゴチャゴチャっとさせる要因な気がしますね)
スミス(名脇役のジェームス・クロムェル)の「構成する見込みの無い犯罪者を背中から打てるか?」というセリフが胸を去来しました。「ロロトマシ」のセリフを聞いたエドの表情がすべてを悟ったという風でとても感動します。
ハードボイルドな作品をお探しならお勧めですが2回見ないとわからないかもしれませんね。
イメージワード
- ・不気味
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