後からじわじわ来る作品。
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年5月26日 00時26分
役立ち度:0人
総合評価:
3.0
子供たちと観たかったのですが、お父さんが半分しか出てこないなんて怖いからやだと言われ、一人で観ました。父と子の感動再会映画と思いきや、兄弟の絆の話でした。二人の息子のうちどちらかにでも魔法の力が残ってますようにと遺言を残して超貴重な魔法石と魔法の杖を子供達に残してお父さんは病気で亡くなるんですね。設定が辛いし、突拍子もないですが、エルフの世界なので何でもありです。
そう思って観ていると、アニメなので何でも少し大袈裟ですが、よく考えてみるとそういうことって日常でもあるよねという設定があって引き込まれていきます。例えば、お母さんの再婚相手が変わり者で死んだ父親と比べてしまうところや、お兄ちゃんがオタクでプー太郎なところや、すごく頑張ったことでも結局は堂々巡りで最初の地点に戻ってじっていることに後で気付くところです。
最後振り返ってみると、僕が本当に得たのは兄との時間だった。父との時間は兄にあげるよというストーリーがなんとなく槇原敬之さんの「僕が一番欲しかったもの」という歌の歌詞に似ているなと思いました。