繊細で感受性豊かな、ただの天才の女の子
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年8月2日 21時47分
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総合評価:
5.0
ビリー・アイリッシュはまだ十代という若さでありながら、幅広い年齢層に響く歌を、独特な声で歌う女の子です。
個人的な意見ですが、顔もかなりの美人さんです。
なので、どこかでスカウトされたり、オーディションで受かったり、楽々とスター街道まっしぐらで有名になった…という訳ではない事がこの映画でわかります。
確かに彼女はアップした動画でその天性の才能を見出され、あれよあれよと有名になった訳ですが、彼女が育った環境は独特の環境ではあるものの、華々しいというより素朴な、普通の家庭です。
兄の部屋で兄妹で自分の気持ちに嘘偽ない曲を作り、彼氏に会えないと寂しがり、車の免許か取れた事に喜ぶ「年相応の普通の女の子」。そんな普通の女の子がもつ才能が普通ではなかったが故に、彼女の周りは目まぐるしく動き回り、ただ有名になれたことを喜ぶ暇もない程に心身共に疲弊していく、しかし何とか毎回立ち上がる様子が記録されています。
ドキュメンタリーにしては内容も映画のようでとても見応えがあるのですが、本当にこの映画を見る価値はこれが(当たり前ですが)真実の、現在進行で活躍している女の子の人生であるということ。それを今この瞬間に自分も体感できるという事です。取り敢えずライブ音源も沢山流れるのですがそれだけでも見る価値ありです。見所はビリーが憧れのジャスティン・ビーバーに会うところ。見ていて涙がこぼれました。